産後の夫婦仲をよくする方法〜ベビーシッターを経験してわかったこと

なんで産後って、ぎくしゃくするご夫婦が多いんだろう?と思っていました。

旦那さんは、
「産後、すっかり変わってしまった」
「子育てにどう参加したらいいかわからない」
「仕事で全然構えない自分がわるいんだけど」

という方もいれば、
「奥さんが何考えているかわかんない」
「自分なんて子どもの次だから・・・」
みたいな声もある。

奥さんは、
「うまく自分で自分をコントロールできない」
「仕事の忙しい旦那さんにこれ以上迷惑かけられない」
「本当は感謝もしてるのに旦那さんに当たってしまう」
今は子どものことで精一杯」

という方もいれば、
「下手に頼りにすると、余計にがっかりするから・・・」
「もう旦那のことはあきらめた」
みたいなケースも・・・

ともあれ・・・いろんな形でお子さんが生まれる前よりも、すれ違っているのはよくわかるのです。

で。
まず、結論からお話ししましょう。

産後の夫婦仲をよくする方法、それは・・・
旦那さんとお子さんが二人きりの時間を最低半日はつくるです!!

これは、産後できるだけ早い段階が良いです。
遅くとも、お子さんが歩けるようになる前までが良いと思っています。

なぜなら・・・
責任をもってひとりでお子さんと過ごす、ということをしないと子育てについて対等に語れないからです。

そして、これを実践するには、
奥さんの任せる覚悟旦那さんの任される覚悟の両方が必要なんです。

わたしの場合は、
ベビーシッターの経験を通じて、
どちらかというと最初に旦那さん側の感覚がわかったんです。

知識はあるけど、本当にできるのか?という不安だったり、
実際にふたりきりになったとき、どんな感じになるのか?ということを体験しました。

なにより、この不安はやってみるまで消えませんでした。

そして、怖くてもまず体験したことで、
聞いただけではわからなかったことをたくさん感じられたのです。

仕事しながらはもちろん、いわゆるお母さんが「ワンオペ」で育児をやるのは、
驚くほどの負担です。

これは、やってみればわかると思うんですが・・・
子どもと本気で関わりながら、家事をちゃんとやろうとなんてしたら、
簡単に崩壊します。

どんなに器用なひとでも、
どんなに子どもと接するのがうまいひとでも、
言葉が通じない、予測不可能な動きをする生き物と長時間接し続けるだけで、
もう本当に疲れるのですw

自分で動けるようになったら、起きている間は本当に本当に目が離せません。

そして、その後、継続してベビーシッターをしたり、
お子さんのいらっしゃるお母さんたちのお話をいろんな方からお聞きしたことで、
色々なことがつながりました。

奥さんは、お子さんをひとりで見守ることが大変なことを知っているから、任せるのが怖いし、
その状態で、余裕がないまま長期間子育てをしてしまうと、
子育ては、奥さんの役割に固定し、旦那さんに任せることも、怖いし、面倒になってしまうのです。

なにより・・・
旦那さん側も、そもそもどうしたらよいかからないところからスタートするし、
「任せてもらえない」「頼ってもらえない」というところからスタートして、
子育ての全般が自分の役割ではなくなってしまうのです。

なんというか、仕事に例えるなら、
引き継ぎするゆとりがないからと、
自分で全部やるということを止むを得ず選んで働いていたけど、
いつになっても誰も助けてくれないし、しんどくなってパンクする感じ・・・

この感じが、今なら手に取るようにわかります。

もちろん、
仕事が忙しいから休みの日は寝ていたい、という旦那さんもいるのだとは思いますが、
そこは、最初から無理だと諦めずに、なんとか交渉してみることをおすすめしたいなぁと思います。

だって・・・
お子さんは、ふたりの子なんですから。

まずはお父さんとして過ごすこれからの一生のうちの「半日」をお子さんだけに使ってもらうことを夫婦揃って検討してほしい、と心から願います。

今、増えているというセックスレスも、核家族共働きの家庭に重くのしかかる負担が大きく関わっていると思います。

確かに・・・
父親と母親の役割は違う!という意見も一理あると思います。

ただ・・・
子育てにおいては、お互いのことを理解するための最低限の「共通体験」として、
ひとりで半日お世話をするというのが必要だとわたしは思っています。

この「共通体験」が仮に、お子さんを保育園に入れるとか、ベビーシッターを頼むとか、誰かにサポートに入ってもらう、ための話し合いをするときにも、
とってもとっても重要になると思いました。