ここのところ確信しつつあることがあって。
それは・・・
子どもと大人の「美味しい」は同じということです。
さらに言えば、
子どもの身体に良い食事と、大人の身体に良い食事は同じということ。
お子さんの食事で悩まれている方や、
とっても神経質になったり、
思うようにできないからと、諦めてしまうような方も多いですが、
すごーく端的に言えば、
「大人も子どもも同じ人間」なのです。
だから、
「子どもにはこういうものを食べさせなきゃ」とか、
「〜歳までは、こういう食事にしないと」とか、
「お子様用に甘い味付けにしたらたくさん食べてくれるかしら」とか、
「ちゃんと子どものうちに食育しなくちゃ」とか、
「子どもはみんな甘いお菓子が好きだから」とか・・・
そういうのは、みんな大人側の偏見とか、都合とか、エゴだと思っているのです。
(もちろん、歯が生えそろってない時は、食べやすいように細かくするとか、敏感に感じとりやすい辛味を控えるとか、
アレルギーの出やすい食品は、長期的に確認していくとか、詰まらせやすい食品を避けるとかは、合理的配慮ですけど。
まぁ、シニアも同じですよね。)
子どもはみんな、
今の自分に必要な食べ物は本能的にわかっているし、
親が食事についてちゃんと考えていれば、特別な食育は必要ないと思うのです。
先日遊びに来てくれた3歳の女の子は、
「子どもにはちょっと酸っぱいかな?」と思った漬物を美味しい美味しいと食べてくれて、
お母さんは
「なぜか漬物が大好きなんです」と。
あぁ、彼女の腸内環境にはお漬物の乳酸菌が合うんだなぁなんて思ったり。
これまた我が家に遊びに来てくれたときに、
白米よりも、きのこやお出汁のきいたお味噌汁をとにかくよく食べる1歳のお子さんを見て、
きっと、食物繊維やアミノ酸が必要なんだなぁなんて思ったり。
もちろん、初めて見るもの、食べるものは、食わず嫌いもあると思うし、
気分だったり、気まぐれも多いにあると思いますが、
基本はわたしたち大人よりも、
自分のからだの声をよく聴いて食べているとわたしは感じています。
もし、うちの子は、おいもやかぼちゃ、お米などの自然な甘みではなく、
がっつりした砂糖の入ったお菓子やパン、ジュースが大好きなのよね、という場合は、
単純に「周りの大人が砂糖の甘さに慣れさせてしまった」だけです。
(子どもにも良い、と言われている乳酸菌ドリンクや、ジュースなんかを味見すると、ちょっと驚く甘さだったりします・・・)
さらに言えば・・・
本当は大人も、今の自分に必要な食べ物は本能的にわかっている、のが正常な状態ですし、
本来は「健康を害するほど食べすぎたり太ったりしない」のだと思います。
脳があれやこれやに影響されすぎていたり、ストレスであったり、ないはずの化学物質を溜め込んじゃうとか、
いろんな理由で自分に何が必要なのかわからなくなってしまうのです。(わたしもそうでした)
だから・・・
「わたしはとにかく、子どものためにからだに良いご飯を作らなきゃ!」と思っている、
お母さん(お父さん)は、
まず、自分が本当に美味しいと思う食事を作ってください。
なぜなら、
最初に自分の胃袋をつかまないと、
料理がつまらなくなるからです。
子どものために、ごはんをつくらないでほしい。
子どもの好みに合わせてごはんをつくるのは、たまにで良いのです。
基本中の基本は、
自分が美味しいと思う、自分のためにつくったごはんを子どもと一緒に食べてください
これが、一番の食育であり、
お母さんもお子さんも幸せになる道だと思っています。
お子さんの好みに合わせなくても、
お子さんは、
必要なものは食べるし、
必要のないものは食べない。
食べたい時は食べるし、
食べたくない時は食べないのです♪
ピーマン食べないのは、必要がないからかもしれないし、
好き嫌いがあっても、ひとはそう簡単には死にません^^
(そもそも、小さい子は緑黄色野菜は苦手な体質だったりするのです)
世の中のお母さんが、もっともっとラクに楽しく料理ができますように願っています。