「地産地消」はもう時代遅れ?〜未来のために大事にしたいこと

わたしは、もともと「地産地消」という言葉があまり好きではありません。

そんなことを言うと、住んでいる地域を愛していないかのように思われるかもしれません。

が、実際には今住んでいる千葉県船橋市は人も街も大好きです。
自慢できることがたくさんあります。

故郷の群馬県も、過疎や高齢化が進んでいますが、いつかは必ず群馬県で事業をやりたいと考えているほど愛着があります。

もともと、「地産地消」というのは、
輸送コストをかけずに、流通過程が短い地元の食材を地元で消費することで、
食生活を栄養面でもより安定させようとして生まれた取り組みでした。(1981年〜)

ですが、今の日本で言われている「地産地消」のイメージは、
わたしから見るととても盲目的に見えるのです。

「地元産だから良い」
「生産者の名前が書いてあるから安心」
「国産だから良い」

などといった、すごく安易な感じがします。
それが消費者側の思考停止に繋がっているような気がして、好きではないのです。

それに地元というものを逆手に利用しているような気もするのです。

スーパーでは質に関する記載は一切なく、
地元産だから良い」として販売していたり・・・
(もちろん、地元にもすばらしい生産者さんはたくさんいます。お伝えしたいのは、それ以前のところです。)

加工食品やお肉などでも同じです。

国産

という言葉を使うことで、
安心」と思いこませようとするような表示も多く見られます。

実際はまったくそんなことないのですけどね・・・

これは、「オーガニック」「有機野菜」「無添加」なども、今や同じ使われ方のような気がしています。
(トクホとかもです)

あとは、流行モノの健康食品なども全く同じです。
(オメガ3などもまさに・・・)

もし・・・
そういうひとつひとつが、「マーケティング」なのだとしたら、
やはり「消費者」は、もはや「考えないひと」として扱われているようにも思います・・・

テレビ番組や企業CMを鵜呑みにして、
根拠は関係なく即効性のある情報に飛びつき、
ブームが終われば去って行く・・・

この流れはそろそろ終わりで良いのではないかなぁと思います。

もっと本質を
もっと普遍的なことを
もっと冷静に知ってほしい。

そんな思いを常に持って、料理教室を含め今の事業を行なっています。

もちろん、食や健康にまつわることというのは、
常に更新されて行くものですから、
それはそれとして私も学び続けますし、人体実験を続けて行くわけですが、
ベースとして知っていただきたいのは、もっともっと「基本的なこと」なのです。

その上で・・・
「地元の◯◯さんが作っている、この食材が素晴らしい」
「あの地域のあの生産者さんは面白い取り組みをしている!」

そんな風に、地元から世界に、
もしくは地域を飛び越えて、
納得して良いものを発信していけるような世の中だったら素敵だと思うのです。

納得して」というのが、
これからのキーワードになると思います。

そこにはちゃんと、
「思考」が入るのです。

これは・・・3.11なども影響しているとは思うのですが、
ここのところは少しずつ「盲目的に安心を信じていた時代」から、
思考して納得するフェーズに、すでに世の中も移行してきているようにも思います。

わたしにできることはまだまだ少ないですが、
まずはわたしにできることからやっていきます。


からだにうれしいスパイスカレー教室、
6/30(土)は残席3名さま、
7/22(日)は満席です。

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