小笠原 父島の旅【5日目】イルカツアーと日本一のお見送り

父島最終日は、
大雨の音で目が覚めました。

おお…土砂降りだ…

いや、むしろ、
この旅行期間は、ずっと雨予報だったので、
ここにきて、初めて天気予報が当たった感じw

今日はイルカツアー(船でイルカを探してまわります)の日だったので、
7時に朝ごはんを食べて、出発予定です。

最終日の朝ごはんは「和食」

最後までとても美味しかったなぁ…

ずーっと雨が降ってるので、
「大丈夫かな…?」と心配もしつつ、

「なんだかんだ、わたし、イルカと会える気がする…」

と思っていました。

7:45にはお宿まで、
イルカツアーをお願いしていた「Ocean Magic」さんが迎えに来てくれました。

とにかく土砂降りなので、
TETSUYAさんで傘をお借りして車に乗り込みます。
(大きな荷物は、おがさわら丸の出港前に持ってきてくださいます。感謝。)

参加者は、
私たちとあと1名のよう。

その方にお話を聞いてみると、
一昨日にドルフィンスイム、クジラウォッチ、南島上陸ツアーに参加したけれど、
クジラもいるかも見られなかったとのことで、リベンジ参加とのこと。
(やはり、今日帰られるとのことでした。)

私たちが参加する前日と、前々日は、
2日連続でイルカが見られていないとのことで、

「あ…そんなにイルカに会える確率、低いんだ!」

と、その時に知りますw

でも、やっぱりなんか、
会えるような気がするんだけどな…

船長からは、

「我々も毎回、全力は尽くしてるけど、
野生の動物相手なので見られないことがある」

との説明が船の上であったので、

あ、そういうクレームとか来たりすることがあるのかな?と思い、

「もし、仮に見られなくても、
ブチギレたりしませんよw」
 
と冗談で言ったら、

「小笠原フィルターってのがあってねw
もう20年この仕事をやってるけど、
見れなくて怒ったり返金しろって言ったりする人がいないんだよ」と。

小笠原は、ある種の顧客選別フィルターがあるらしく、
24時間の船旅を乗り越えてでも来ようという人しか来ないし、
スケジュールカツカツでイライラしているような人も来ないし、
至れり尽くせりの高級リゾートが良い、みたいな人も来ない…

つまりは、
客層が良いのだそうな。

面白いけれど、
なんか、わかるような気がするなぁ〜w

そうして始まったイルカツアー。

ドルフィンスイムができるプランなので、
ウェットスーツを着るところから。

揺れる船の上で着るウェットスーツって、
めちゃくちゃ大変だなw

ちなみに…わたしの身長に対して、
ウェットスーツの長さがちょっと足りなくて、
さらに大変だった模様www

お天気はよくなく、
土砂降りの中のスタートです。

外洋に出ていくと、船が揺れる揺れるw

酔い止め飲んでおいたけど、
なんかダメそうw

しばらく進むと…

ハシナガイルカの群れに出会えました!!

イルカの泳ぐ様子に見惚れていると、

あっちにもイルカ!

あ!こっちにもイルカ!!

と、360度あちこちにイルカだらけ!w

100頭くらいいるみたいです。

ジャンプしたり近くまで泳いできたりして、
とても賑やか。

イルカたちの大サービスです!

ハシナガイルカは、
別名「スピナードルフィン」と呼ばれているらしく、

くるくるスピンしながら飛んでいて、
本当にすごい!!!

「どうしてスピンジャンプするんですか?」と船長に聞いたら、

「イルカに聞いてみて!!」と言われたので、
あとで調べましたw

どうやら、身体についた垢を落とすためにジャンプしているらしい…

小さいイルカは、
まだ上手に飛べないのも可愛くて、
目が離せません。

楽しそうに背泳ぎしたり、
他のイルカに乗っかってみたり…

「泳ぐ」といっても、
こんなに表情があるんだなーと。

小さい子もたくさんいて、
どうやら子育て真っ最中。

小さいイルカが、親イルカ?にくっついて泳ぐ姿の可愛いこと…

イルカの群れに対して、
船は4隻までしか近寄ってはいけないルールがあったり、

ハシナガイルカがいても、
一緒に泳ぐのは禁止されていたりと、

小笠原には、自然と共存するための独自のルールがあります。

イルカたちは頭が良いから、
人間に怖い思いをさせられたら、
2度と近寄ってくれないかもしれないですしね。

海の上にいたりすると、
人間の小ささを感じるし、

「自然の中にいさせてもらっている」

感じになります。

この感覚を思い出すことは、
行動を変えるきっかけになるだろうし、

自然との距離感は、すごくすごく大事だなぁ
と思うのです。

そんなこんなで、
ハシナガイルカの群れから離れ、

ドルフィンスイムができる、
ミナミハンドウイルカを探します。

そうこうしているうちに、
いつの間にか、
晴れてきました。

南島を見たり、カツオドリを見たり。

船の上はとても楽しいけれど、
なんといっても揺れがすごい…

イルカを見る時ですら、
ちゃんと掴まっていないと、
思い切り転ぶか、船から落ちて海に落ちますw

「た…体幹がもっと必要だ…」

と本気で思いましたwww

しばらくして、

「はい、イルカの群れが見つかりました。30秒で準備してください。」

と言われ、
よくわからないうちに、
バタバタと準備します。

シュノーケルマスクやフィンをつけるのに手間取っていると、

「はい、イルカと泳ぎたいんでしょ?だったら急いで!」と、

船長からめちゃくちゃ急かされますwww

で、なんとか準備したんですけど、
すぐに海に入れる準備をしていても、
海に入る合図がありません。

どうやら、
まだ小さい子供を連れていたらしく、
早々にどこかに行ってしまったようでした。

うーん!!残念!!!!

でも、今はイルカ側が嫌だったのだろうから仕方ないです。

そこからしばらくイルカを探しますが、
残念ながら見つからず。

せっかくなので、
しばらくシュノーケリングすることに。

色とりどりの魚たちはもちろん、
小さなエイやコバンザメがいたり、
ウミガメにも会えました。

その後、一度船に上がり、

「まだハシナガイルカの群れがいるらしい」

と聞いて、そこに行くことになりました。

もう一度、船の上から、
群れを観察。

この時、もうイルカたちは寝ている時間らしく、
潜っている時間が長いし、
ジャンプもしません。

あまりバラけず、
固まって泳いでいます。

聞いてはいたけど、
もう寝ちゃったな…と思い、
遠くの群れを見ていたら…

すぅーーーっとイルカの親子が船に近寄ってきました!!

え?近い近い!!!

と驚くというか、
イルカを心配する私でしたが、

後になって、

「船が作る波を使って泳いだり遊んだりする」

と知りましたw

この前の群れと遭遇した時は、
スマホを持っていなかったので

(防水対策して、ストラップをつけていても、
船にぶつかってストラップが切れ、
海に沈んだスマホをたくさん見てきたから、
やめた方がいいと言われてビビってたのですw)

この動画が唯一わたしが撮影できたイルカたちです。

もう、撮影したすぎて、無理だったのですwww

もっともっと素敵なイルカたちの表情も見ていたので、
それを残したすぎました…

次は絶対に絶対にGoProを持っていくと
この時点で心に誓いますw

あぁ…シンクロしている親子が、
本当に可愛かった…

 
あっという間?かと思いきや、
結構長く感じた4時間でした。

たぶん、船酔いがあったからですw

小笠原で過ごす時間も、いよいよ終わりが近づいています。

近くの公園まで送ってもらい、
海水浴用のシャワーを浴びて、着替えて帰宅の準備です。

少し時間があったので、
ランチをして、あとは帰るだけ。

そして…

TETSUYAさんから荷物を受け取って、
おがさわら丸へ乗船です。

船に乗り、自分たちの部屋に荷物を置いていると…

空さんから連絡が!!

「見送りに行きます!まだ乗らないで〜」とw

あ、もう乗ってるw

と思ったけど、
慌てて外に出ることに!!

さっきまで晴れてたのに、
そとが大雨!!

本当にスコールみたいな雨が多い島でした〜。
(どうやらこの時、虹が出ていたらしいです!気づかなかったw)

なんと、
ご主人ゆうすけさんからのお土産で、
USKコーヒーTシャツをいただいてしまいました♪

むねぴとペアTシャツ!!

次に父島に来たら(すでにまた来る気w)、
これ着て散策したい♪

話していたら、あっという間に出港時間。

シーカヤックのガイドをしてくれたすだっちが、
ガンガン和太鼓を叩いてた!!!

すごい。

船の外部デッキに出ると、人でいっぱい!

でも、最後まで手を振ろうと、
外が見える場所を探していると…

場所を譲ってくれた方が!!

この旅で出会う人、みんなやさしい…

さぁ、いよいよ出港です!!!

ゆっくりゆっくりと、岸から離れる、おがさわら丸。

「いってらっしゃい」

と、ずっと声をかけてくださる島のみなさんに手を振っていると、

「本当に帰るんだ…」

とすごく寂しい気持ちになって、泣きそうになりました…

一生に一度行けたら…という場所だったのに、

「また、戻ってこよう…」と、

強く思いました。

と、少ししんみりとしていたら…

しんみりしている場合じゃなかった!!w

こ、これが、日本一のお見送り!!!!

すごかった…w


(こちらは空さん撮影。)

徐々に島が離れていく中、
あっという間に、携帯の電波もなくなります。

離れていく島を見つつ、外部デッキで、
海を見ていました。

あ…海鳥!

オペラグラスで見ていたので、
撮影できなかったですが、
どうやら「ウミツバメ」だった様子。

水面ギリギリを飛んでいてすごかった。

そんなこんなで、
むねぴと少し別行動をしている間に、
謎に食べたくなったモナカアイスをショップドルフィン(おがさわら丸の中の売店)で購入。

小笠原とは何の関係もない、最中アイス…

モナカアイスなんて、
何年も食べてなかったんですが…

海を見ながら食べたら、
なぜかとっても美味しくて、
一個食べ切ってしまいましたw
(むねぴと会ったら、半分あげようと思ってたのにw)

そのまま、
16:30過ぎには夕日が沈むのをゆっくり見ていました。

少しずつ、空が焼けていき、
綺麗だなぁ…と眺めていたら、

1番星が。

それからしばらくすると、
一面に星が見えるようになってきました。

行きは、天気が悪くて見られなかった星空が見られてうれしい。

甲板から見る星空は、
360度の天然プラネタリウム。

何時間も空を眺めていることなんて、
初めてで、とてもゆったりとした新鮮な時間でした。

天の川も見られたし、
流れ星を3つくらい見られました。

スマホで撮った星空。

実際には、
この何倍も星が見られました。

空気の澄んだ冬は、
さらに綺麗な星空が見られそうです。

帰りの船は、随分と揺れが少なく、
とても楽です。

海が穏やかだと、
こんなにゆったりした航海なのか!と改めて。

18:30になると、レストランが開くので、19時過ぎに夕食を食べにいきました。

船にいると、謎にお腹が空くのと、
普段食べたくならないものを食べたくなります…

というわけで、
「島塩ラーメン」を注文。
(見た感じ、とても売れ筋!)

あとは小鉢で、
ホタテと豚肉のシュウマイも。

島塩ラーメン、
あっさりしていて美味しかったです!

なんというか…
海水浴の時に海の家で食べる美味しさ?
のようなものがありましたw

むねぴは、
豚の生姜焼き定食を食べて、
「おいしい!」とのこと。
確かに美味しそう!!

夕食後も、しばらく星空を見ていましたが、
眠くなってきたので、寝ることにしました。

まだ、21:00前だけど、
十分に寝られそうな疲労感…

前回は、朝になって酔い止めが切れて辛かったので、
寝る前にアネロンニスキャップを飲んで寝ます。

あと、枕が全然合わなくて、
前回眠りにくかったので、
今回は、自分のズボンをくるくる巻いて、
枕がわりにしたら、すごく寝やすかったです。

バスタオルとか、持ってると良さそう!!

あとは、耳栓をして、
お口のテープも忘れず貼って、
むねぴが買っておいてくれた「めぐリズム」もつけて21時に就寝。

いろんな作戦が大成功して、
この日はゆっくり朝5時まで寝られたのでした♪

でも、微妙に怖い夢(なぜか腐った梨を食べて、
まずい!って言って怒ってる夢w)は見たので、
自律神経は乱れ気味なんだろうなぁ…とw

朝日は、曇っていて見られなそうだったので、
展望ラウンジでのんびりして過ごしました。

海は結構荒れていて、
夜より揺れています。

良い対策で、アセロラドリンクをすこーしのんで、
持ってきていた、もち麦満腹バーを食べました。

血糖値が維持できると、
船酔いしにくいので、これは持っておいてよかった!!

7時になり、
朝ごはんセットを食べていると…

隣では、早朝からビールを飲んでいたりして、
みんなすごいなーwと眺めつつ、窓から海を眺めたり、
父島で撮った動画や写真を見ていました。

揺れが大きいときは、
これといって何かをする気にならないし、
あまり近くを見すぎると、酔いやすくなるので、のんびりぼーっとするに限ります。

スマホの電波もないし、
今回の旅では、ぼーっとしてる率がとても上がりましたw

普段の生活では、そんなことって滅多にないので、わたし的には良い時間でした。

ランチは最後に食堂で。

父島産シマアジフライにしました。

ランチを食べたら、あっという間に、
東京湾に。

いろいろな船がいて、とても楽しい!!!

レインボーブリッジが見えたら、
もうすぐ到着の合図。

竹芝に着くと、
サクッと下船し、気づけば船旅が終了。

すごく「旅」って感じの旅だったなぁ…

父島にいた時の経験はもちろん、
常に新鮮で貴重だったし、

船の中での電波のない時間とか、
そういう時間での夫婦でのコミュニケーションとか、
全部が、今の私にとって必要なものでした。

船旅は大変といえば大変なんだけど、
何とも言えず、よかったなぁ…

「いってきます」と言って、父島を出たからなのか、
また「帰りたくなっている」自分に気づきます。

さ、次はいつ行こうかな♪

そんなこんなで、2024父島の旅、完結です!!!!