尿酸は悪もの?
尿酸値が高いことで起きる、よく知られている病気が「痛風」
「贅沢病」なんて言われているけど、それは本当でしょうか?
結論から言いますと、
そもそも尿酸は、悪者に思われがちですけど、
実は、まったく悪者ではありません。
むしろ、尿酸がなければ、わたしたちの身体はかえって不健康になります。
尿酸は抗酸化物質
尿酸というのは、ざっくりいうと、
「抗酸化物質」です。
抗酸化物質で、もっとも有名なのは、ビタミンCですね。
抗酸化物質というのは、酸化されやすい物質なので、
自らが率先して酸化されることで、
細胞が酸化されるのを防いでくれているわけです。
もはや命がけでわたしたちの身体を守ってくれているわけです。
活性酸素と酸化
そもそも、酸化の原因になるのは、
活性酸素というものなのですが、
活性酸素が生まれる原因は、
ストレス、飲酒、喫煙、激しい運動、紫外線の他、
よくない油、添加物、加工食品の摂りすぎなど、食生活も影響しています。
これらの酸化ストレスが多いと、
活性酸素が大量に生まれるので、
身体は慌てて尿酸を大量に合成します。
尿酸値が高いのは、このパターン。
ただ、低すぎる場合には、
尿酸の生成が追いついていないというパターンも考えられます。
(特に、上記のような生活をしていて、尿酸値が高くない場合。)
で、です。
プリン体を避ければ尿酸値は下がる?
尿酸値が高いからと、
尿酸がつくられるときの核となるプリン体を避けるという方法もありますが、
それだと原因が取り除かれていないので、あまり意味がありませんし、効果も望めません。
なにより、プリン体の多いビールなどを避けたとしても、
ストレス状態が変わっていなかったり、
アルコールの量が減っていなかったり、
喫煙や食生活も改善していなかったり・・・なんてことはないですか?
さらには、
「果糖ブドウ糖液糖」や「ブドウ糖果糖液糖」入りのお酒やドリンクを飲んでいませんか??
そもそも果糖は、尿酸が合成されるのを活性化するのですが、
生の果物から摂る天然の果糖の量は、たかが知れていますし、ビタミンミネラルの恩恵も多いにあります。
果糖ブドウ糖液糖の害
でも、チューハイやサワー、栄養ドリンク、エナジードリンク、清涼飲料水、コーヒー飲料、アイスクリームや市販の安価なスイーツなどには、
果糖ブドウ糖液糖といって、非常に大量の人口的に作られた果糖が、そのまま添加されているのです。
(人工甘味料の場合も多いですが、その場合は別の問題があります。)
「あまり甘くない」と感じるような製品にも、かなり多くの果糖が含まれています。
果糖ブドウ糖液糖は、砂糖よりも後味がスッキリしていて、
甘さ控えめに感じるのです。
「ほんのり甘い」と思って飲んでいるような清涼飲料やチューハイを飲んでいたら、
うっかりものすごい量の果糖を摂取してしまうということがあります(汗
たいていのサワーやチューハイにはシロップが添加されていますしね。
人の体は正直〜太るには原因がある
「食べてないのに太る(痩せない)」
なーんて言っている人の多くは、
お酒やジュースなどの飲み物から果糖ブドウ糖液糖などの糖を過剰に摂取しているケースが結構あります。
(そもそも、アルコールってだけで糖なのに、そこにさらに糖を足しているわけですから・・・)
果糖ブドウ糖液糖は、それ尿酸以外にも、
肥満や糖尿病など、様々な疾患の原因にもなっているとの研究が数多く存在します。
尿酸値が高すぎる、
低すぎる、という場合や、
痛風がなかなか改善しなかったり、
繰り返してしまうような場合には、
まずは、自分が食べているもの、飲んでいるものを見直して行きましょう。
そして、少なくとも果糖ブドウ糖液糖は避ける。
その上で、「尿酸がたくさん作られなくても良い状態」を目指すのが根本解決につながります。
ストレスの軽減、そして、飲酒や喫煙についても検討してみるのが良いと思います。
健康診断の結果から読み取る
「自分ではどうして良いかわからない!」
なんて時は、
健康診断の結果を見せていただければ、だいたい検討はつくと思います。
もちろん、お食事などのヒアリングも必要なので、
カウンセリングという形になりますが。
食養生カウンセリングも、
食事の考え方が変わった!や気をつけることと気にしなくて良いことがわかり、逆にラクになった!大変好評ですので、
お気軽にご相談くださいませー。