悪玉コレステロールは悪物?〜そもそもLDLコレステロールって?

電車に、こんなのが。

令和になっても悪者扱いされてるLDLコレステロール…😭

そうなのですよね、
「悪玉コレステロール」という言葉が、
ものすごくインパクトある。

一般的には、血中にコレステロールが多すぎると、動脈硬化から様々な病気に発展する、といわれています。

でも、「なぜ高くなるのか?」は、きちんと理解していますか?


LDLコレステロールって?


かなり悪者にされがちなLDLコレステロールですが、
栄養療法だと、「低い方が問題」といわれます。

一般では、コレステロールや中性脂肪は「低い方が良い」と思われがちですが、
そんなことはないのです。
(まぁ。わたしもそう思ってましたw中性脂肪も低いのは、いろんな意味で問題・・・)

なぜなら、LDLコレステロールは、ホルモンやビタミン、細胞膜、胆汁酸の材料になるからです。

原料がなければ、
これらが作れませんから、

風邪ひきやすい、
ストレス耐性下がる、
うつ、
アトピー、アレルギー悪化、
気圧に弱い、
物忘れ、
ビタミン作れない、
肌ぼろぼろ、
骨ぼろぼろ、
性欲低下、
胃もたれ、

などといった症状が出てきます。


コレステロールが低くなるのは?


コレステロールというのは、リポ(脂質)タンパクといって、脂質タンパク質でできています。

肝臓でLDLコレステロールを作り、細胞で使い、
使い終わったものがHDLコレステロールです。

LDLコレステロールが低くなる原因は、
タンパク質不足吸収不良
肝機能の低下甲状腺機能の低下などが考えられます。

タンパク質をしっかり摂っていたとしても、
吸収できているかは、また別です。


しっかりタンパク質摂っているのに低タンパク


腸内環境が悪ければ、食べた分も消化できていないはずです。

プロテインなども、体質に合わなければ、
消化するための酵素を無駄遣いしてしまったりするので、
かえって身体への負担が大きくなります。
(特に、疲労感が強い人は、避けましょう。)

便秘や下痢があったり、
お腹が張ったりする方は、
なにはともあれ「腸内環境を整える」のが先決です。

グルテンフリー、カゼインフリー、シュガーフリーをはじめ、
しっかりと野菜をよく噛んで食べ、
お出汁などを使い、タンパク質を補給しつつ、
腸内環境を整えます。
(ファスティングは、これを一気に時短でできる感じ。)

これがあってこその、タンパク質摂取です。

タンパク質だけ、たくさん食べよう、というのは、
ゴミだらけの部屋に、家具をたくさん買うようなものです。


コレステロールが高すぎるのは?


では、LDLコレステロールが、高すぎるということはどういうことなのでしょうか?

細胞膜の原料になるというお話をしましたが、

たくさんのLDLコレステロールが血管に必要ということは、
それだけ血管を修復しなくてはいけない状態だからです。

血管の修復が必要なほど、
体に負担をかける食生活をされているということ。

ストレス過多、
低血糖と高血糖を繰り返したり、
甘いものや清涼飲料水大好き(タピオカドリンクは最たるものw)だったり、
お酒飲みすぎたり・・・(お酒飲むと夜は低血糖になりやすい)

食事だけで、コレステロールどうにかなるというよりは、

・・・ちゃんと食事気をつけましょうね、という指導をするのは必要です。
(コレステロール値以前の問題)


食事に気をつけているのにコレステロールが高い時は?


食事に気をつけているのに、LDLコレステロールが高すぎるという時には、
「使えていない」場合も多いです。

コレステロールを使う肝臓がうまく働かない。

肝機能が低下しているのです。

肝臓は、沈黙の臓器ですから、
「負担をかけていないか?」を見直してみる必要がありますね。

また、甲状腺機能の低下がないか、確認したいところです。


ただ数値だけ下げようとしない


ですから、コレステロール値が高い場合にも、
「なぜ高くなるのか?」をきちんと確認する必要がありますね。

使えなくて余っているのか?
必要だからたくさんあるのか?

総合的にその方の状態を判断した上で、必要な対処をするのが良いわけです。

薬などを使って、ただ数値だけ下げると?

ホルモン、ビタミン、胆汁酸、細胞膜などの、
「原料がない」という状態になるのです。

これは、冒頭のお話に戻りますね。

いずれにせよ、
悪者じゃないから、
数値だけ「下げる」必要ないですよね。

まぁ、こういう商品(冒頭の)は、
売れちゃうよねー。買わないけど・・・