みかんの皮は捨てないで!タダで作れる温活の救世主「陳皮」を手作りしよう!

毎年の我が家の恒例「陳皮づくり

陳皮(ちんぴ)というのは、温州みかんの皮を陰干しで乾燥させた生薬で、
補中益気湯、六君子湯といった、漢方薬や、

お正月にいただく、お屠蘇(とそ)にも使われています。


数年前までは、漢方薬というと、高麗人参のようなものばかりイメージしていましたが、
葛根湯は「葛」ですし、陳皮は「みかんの皮」ですし、
ほとんどの場合は「食材」がもとになっています。

生薬として用いられるためには、
陰干しで1年以上らしいので、なかなかに手間がかかりますが、
みかんの皮は、みかんの皮。

普通に薬膳料理や、薬膳茶などに使う分には、
数日乾燥させれば十分です。

陳皮というのは、「古い皮」という意味もあって、
水分がなくなって、しっかり乾燥した10年ものなどの古いものほど貴重だといわれます。


陳皮は、気をめぐらせる


陳皮の薬効というのは、
薬膳的に言うならば「気を巡らせる」という点がひとつ。

より簡単に言うならば、柑橘類の香りをかぐと、
「リフレッシュ」しますよね。気分転換。

あれが、「気が巡る」という状態です。

一般的にも、
「気が塞ぐ」「気が滅入る」などと言ったりしますが、
そのだと思っていただければと思います。

気が巡らないと、血も巡らないので、さまざま不調が起きやすくなります。

冬は特に、家の中にいることも多いですし、寒くて血流も悪くなりがち。

そういうときこそ、気を巡らせることで、
血流をよくすることが、「温活」につながるのです。


陳皮は身体を温める


気を巡らせて血流をよくする以外にも、
温める効果を発揮します。

へスぺリジンという成分は、ビタミンPとも呼ばれますが、
みかんをはじめとした柑橘類の皮や、あの白い筋などに含まれます。

そのヘスペリジンには、ビタミンCと一緒に、毛細血管を細菌やウイルスから守り
抹消の血流を維持するのを助ける働きがあるのです。

つまりは「末端冷え性にも陳皮」ということですね。


まだまだある!陳皮のすごいところ


他にも陳皮が役立つ場面は色々あります。

咳や痰などがひどい時にも、使えますし、
胃腸の調子が悪い時にも、活躍してくれます。

色々と使えるのがうれしいところです。


陳皮の作り方


作るのは本当に簡単。

使うのは、できれば「無農薬」か、「有機栽培」のみかんをおすすめします。

作り方は色々とありますが、
我が家では、こんな感じ。

1.みかんを食べる前に、農薬やよごれを洗い落とす
(野菜洗いはホタテの貝殻を使った粉末のものか、ベジセーフという専用のものを使います)

2.皮を細かくちぎって、白い方を上にして、重ならないようにざるに並べる

3.外で3〜5日程度乾燥させて、カラカラにする

4.乾燥剤と一緒に瓶に入れて保管する

※雨が降ったりする場合や、思うように乾燥しない場合は、ざるのまま冷蔵庫に入れて乾燥させる
※保管は冷蔵庫がおすすめです。(日本は湿度が高い時期があるので)

とても簡単です。

大きい皮のまま乾燥させると、
どうしてもカビやすかったり、乾燥に時間がかかったりするので、
あらかじめ、小さくちぎって表面積を大きくしておくのがコツです。

ま、我が家なんて、外に干してあるの忘れても完成するので、
深く考えなくてもOKです(笑

「皮に熱湯かけて、洗ってから干す」とか、
「湯通ししてから干す」とかというのも聞いたことありますが、

多分ですが、水分が残りやすくてカビやすいです。


陳皮の使い方


陳皮は本当に何にでも使えます。

炒めものに入れたり、

こちらはレバー炒め。

お茶に入れたり。(ベースのお茶ありきで、合わせる感じ。)

爽やかさがプラスされて、
良い感じ。(味が苦手なら、無理に食べなくてもOK)

注意点としては、
加熱しすぎると香りが飛んでしまうのと、
入れすぎるとどうしても苦味が強くなるので、

「最後に入れる」
「あくまでみかんの皮と思って量を加減する」

くらいです(笑

イメージは「ゆずの皮」でしょうか。
たくさんは入れませんよね。香りづけ、アクセント。

そんなこんなで、我が家では1年分の陳皮をこの時期に作ります!

皆様もぜひお試しください。


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