生きにくさを抱え、がんばってきたあなたへ

数日前、わたしの心の底から出てきた言葉は「生きにくい」でした。

きっと・・・今そう思っているのではなくて、子どもの頃からずっと「生きにくさ」を抱えて生きてきたのだと思います。

障害のある方、特に精神疾患のある方と仕事で5年間関わってきて、
色々な「生きにくさ」と接してきました。

そして、生きにくさの根本は社会にある、という考え方に共感して働いていました。

ただ、自分自身は、生きにくいとどこかで感じながらも、
なかなかそれを人に伝えたりすることもできませんでした。

というのもわたしが生きにくい世の中が存在している、というよりは、
わたしの頑張りが足りないからうまくいかないとかわたしの感じ方が特殊だから分かり合えないという風に感じていたからです。

生きにくさを感じているわたしをどこかで見ないふりをしていたんですね。
そして、そんな自分を気づかないうちに責めていたように思います。

それでも30年間、自分なりになんとかして生きていけるように、
精一杯頑張って、やってきたように思うのです。

でも、定期的にこころとからだにずーんと無理がくる。
こころで無理をしすぎると、からだが使い物にならなくなるし、
からだで無理をしすぎると、こころが完全に固まってしまってどうにもならなくなる。

だから、なんとか生きていけるように体力をつけたり、食事に気をつけたり、相談できるひとを作ったり・・・そうやって、環境を整えてきたのだと思うのです。

ただ、この一年ほどは、そのやり方だけでも通用しないことがわかったので、
日々「努力はするけど、我慢はしない」という方向にシフトチェンジをしてきました。

それでも・・・やっぱりわたしひとりでは、どうにも自分の生きにくさを解消することはできない、ということがよくわかったのです。

わたしが、最低限健康に生きていくためにやっている食事に気をつけるということや、
肌に合う化粧品を見つけるということですら、
我が家から一歩出たら、大変なことだったりするのです。

私の場合は「食」に関しては、もうパターンも決まっていますし、
考え方が自分なりに固まっているので、困ることはないし、美味しく楽しくできているのですが、
まだまだマイノリティではあります。

とはいえ・・・
現在は国や法律などの制度で、守ってもらえるような生きにくさではないですし、
もし仮に、そういった制度が作れるとしても、先になると思うのです。

でも、きっとわたしと同じように、どこか人にはわかってもらえないような生きにくさを抱えているひとは、たくさんいると思うのです。

わたしは、そんな人たちみんなの役に立つことはできないけれども、
もし、お互いが助け合いながら、自分の得意なことをしたり、
少しでも分かり合えたりするコミュニティがつくれたら、素敵だなぁと思います。
(そのコミュニティをつくるちいさなきっかけの一つが、オンラインサロンだったりします。)

ひとりになってみて、できないことや苦手なことがたくさんあることに、よーく気づきました。

なにより、一番しんどいなぁと思うのは、
これまで頑張って無理して、なんとかしてきた経験があるから、
そういう自分を周りに見せてきたからこそ、
できないということを信じてもらえないことだなぁと思うのです。

できないということを誰かに伝えて、
それを信じてもらって、
それを手伝ってもらう、という基本的なことを、
今、改めて学んでいる感覚です。

わたしのようなひとが「できないので、助けてください」って言う時は、本当にできなくて行き詰まっている時です

そんな時、
「あなたならできるよ」と言われても、しんどいだけだったりするんですよね。
実際これは経験があって、ギリギリでこれを伝えても、わかってもらえない、ということが何度もありました。

サボっているんじゃないか?もっとがんばれるんじゃないか?と思われてしまったりするんですよね。

それで、なんとかできるようにしようと頑張って、どうにもならなくなる。

でも、
あ、わたしの「できない」って伝わらないんだ
って思っておくと、すごく楽になりますし、
なんと思われたとしても、無理なものは無理!わたしはわたしを守ろうと決めて降参すると、
なんとかできるようにしよう、として自滅することがなくなります。

そして・・・わたしが無理なら無理なりに、周りの状況が動いていったりするのです。


photo by 鈴木香那枝

今、あらためて思うのは、
この私自身の生きにくさを活用して、仕事をしていきたいなぁということです。

わたしがわたしの生きにくさから楽しめるところまでたどり着いた「食」に関しては、
できないひとを手伝うことなら、いくらでもできます。

あとは、私自身が周りから見られているよりも、人とうまく付き合えないからこそ、
「なぜうまく付き合えていないのか」というのを理解するのが、早いと思っています。

人間関係の糸がどのように絡まっているのかがわかるからこそ、絡まった糸をほどくことができます。
自分のことはわからなくても、人のことはわかるから不思議です。

そうやって仕事を通じて出会った方々とつながることで、
確実にわたしから見える世の中は、素敵なものになっていっています。

誰かの生きにくさに、本気で関わることが、それが自分自身の生きやすさにも繋がる。

そんな事業をこつこつとしていきたいと思います。

より、プライベートな内容や具体的なお話はオンラインサロンで発信をしていますので、
気になる方はお問い合わせください♪
絶対おいしいランチ会も定期開催していますので、こちらにも遊びに来てくださいねー!!