時短レシピは嫌いです。

食事の準備は、いつも10分〜30分ほどですが、

「レンチンで5分!」
「ホットケーキミックス活用」
「○○のタレだけで味付け」
「中華△△スープの素さえあれば!」
「作って冷凍しておくだけ!!」

みたいな、
一般的に時短術として広まっている時短料理は、わたしは嫌いです。

もちろん・・・ちょっとした工夫で、美味しく簡単に作れるものは、
わたしも活用しますし、
冷凍の素材を使うこともあります。

でも、素材の味も香りも栄養素も壊して、食べてもこころが満たされないような時短料理や作り置きが嫌いなんです。
そこに作り手への感謝がない。

あーーーーこんなこと言うと、そんな時間ないとか、精一杯やってるとか、めっちゃ反応する人がいそうですが^^;

あくまでこれは、わたしが大事にしたい価値観の問題です。

料理の命は素材であり、素材の美味しさを味わうには、素材ごとに合った調理法があると思うのです。

そして、時間が少ない中でも、最大限それを意識しながら調理をするというのが、
命をいただくことへの感謝だと思うのです。

それをしたとしても、ほんの少しの工夫で実はかかる手間や時間はあまり変わらなかったりするのです。

「おいしければいい」

食事を気にしなくても、からだに影響がなかったり、
そういうきっかけがない方には、
こんな一言で片付けられてしまうこともたくさんありますが、
「その美味しさは、孫の世代まで引き継いでいきたい美味しさですか?」
ということをわたしは問い続けていきたいなぁと。

以前、わたしが千葉でプレゼンをさせてもらった時、
美味しいの基準がこんなに人によって違うのか」と驚いた、ということを伝えました。
それに結構な反響があったんですが。

これは・・・
「あなたの美味しいの基準、低くないですか?」と、誰かをバカにしたいわけではなく、
「わたしの美味しいの基準は高いのよ」と自慢したいわけでもなく、

わたしが、美味しいの基準が底辺のところから、少しずつ上がってきて、こころとからだが豊かになったひとりだからこそ、
あなたの基準を見直してみると、毎日がより楽しくなるかもよ?ということを伝えたいのです。

食べることは、生きること、というのは、
食べないと生きていけないということではなく、
食べ方と生き方は密接に関係しているという意味でもあると思うのです。

考えないで感じないで食べるということは考えないで感じないで生きることだと思いますし、
食について考えるゆとりがまったくなければ、生き方を見直す必要があると思っています。

お腹に何か入れておけばいい。
安ければいい。
何でもかんでも電子レンジで調理しちゃえばいい。
サプリやプロテインで栄養補給すればいい。
良い野菜をジュースにして流し込めばいい。

それでは、本来生きていて受け取れる豊かさを、
無駄にしてしまっているように思うのです。

何も知らない時は・・・
「朝から出汁をとるなんてどう考えても無理でしょ!!!!」って思ってましたがw

今は、同じ調理時間で、しかも出汁パックよりも簡単に、
かつおと昆布のお出汁のお味噌汁をいただけていたりします。
手間は顆粒だしには負けるかもですが、味は10倍美味しい♪

「酵素玄米なんて時間がかかるもの絶対無理!!!」
と思ってたのに、やってみたら・・・あれ??逆に楽!!!

などなど、やってみないとわからないことがたくさんありました♪

そういうやってみてわかる楽しみとか、
逆にかけなくて良い手間を省くとか、
そんなことを伝えることで、
いつか不毛な時短ブームを終わらせたいなぁと思います♪