ネバーエンディングストーリーに大事なことを気付かされた話

先日、ものすごい久しぶりに、
ネバーエンディングストーリーを観ました。
(prime videoで発見したのです)


Amazon Primeより

もう36年前?の映画だし、昔すでに何度も繰り返し観てました。

でも、ファルコンくらいしか覚えてなくて衝撃(笑

あらためて今回は、おそらく30年振りくらいに観たのだけど、
いたく感動しまして。

たぶん、原作から抜粋的に映画化してるから、
いろいろつながらない部分とか、
???っていうところもあるんだけど、

行間ありすぎるからこそ、
台詞の意味を自分なりに解釈できたりして、

そういうのもひっくるめて大事なことをたくさん思い出させてくれる、
素晴らしい映画だなぁと思ったので、備忘録かねて書いておきます。

主人公はいじめられっ子

お母さんが亡くなって、
お父さんと2人で暮らしている男の子が主人公。

本が大好きで、空想の世界が大好きなんだけど、
現実の世界では、いじめられっ子だったりする。

お父さんには、空想にばかりふけってないで、
現実を見ろ、みたいなことを言われてたりもして、現実に居場所がない感じ。

本の中のお話と現実の話が両方出てくる

そんな子が、不思議な本と出会い、
本の世界にのめり込んでいくところから始まるんだけど。

本の中の世界は、なかなか大変なことが起きていて、
(ここからは、完全にネタバレしますよ、知りませんよw)

その本の中の世界では、
世界そのものというか、
星そのものを「虚無」という得体の知れないものが飲み込んでいっている。

この時点で、

「虚無!!!!」

となりました。
(これ、子供の頃は意味がわからなかったわ…)

虚無から世界を救う

綺麗な湖がなくなってしまったり、
仲間がいなくなってしまったりしてて、
みんな恐怖と不安に支配されそうになっている。

しかも、みんなが助けを求めに宮殿的なところに集まったけど、
そこにいるはずの女王様は、病気で死にそうという。

そこで、選ばれた勇者アトレーユが、世界を救うための旅に出ます。
アトレーユは、まだ幼いのだけど、とても勇敢。

途中、なんども危ない目に合うし、試練ばかりで、
「虚無」や虚無の遣いである「グモルク」に狙われながらも、
なんとか女王様を助け、世界を救う方法を見つけようとする。

虚無ってなんだ?

そんな矢先、アトレーユはひょんなことから、
めっちゃ強そうなグモルクと対峙して、もう終わりか??ってときに、
グモルクが言うんですよね。

グモルク
「この国は、人間が作った空想の世界で、
どんな場所も、生き物も人間の夢と希望のかけらから作られている。」

アトレーユ
「じゃあ、なんでこの国は亡ぼうとしているんだ?」

グモルク
「近頃の人間がみんな希望を失ったからだ。夢を見ることも忘れている。
だから、虚無が勢力を伸ばしてきた。」

アトレーユ
「虚無ってなんなんだ!!!!」

グモルク
夢を失った虚しさだよ。絶望的な虚しさが、この国を滅ぼす。
夢と希望を失った人間は、簡単に操れる。」

虚無は身近に

このあたりで、
うわーってなりましたね。

一昔前のわたし、虚無だったわ・・・って。

自分の希望でも夢でもない何かに自分で押しつぶされて、
生きることに虚しさを感じてた時期が長かったんですよね・・・

主人公の本を読んでいる少年を表していると思うんですけど、
そういう大人の方が、多いんじゃないかとも思いました。

夢と希望を思い出すには?

本当に最後の最後のシーンに、
さらに印象的なシーンがあります。

いろいろあって、守ろうとしてきた国は、
虚無によってバラバラになってしまいました。

新しい国をつくるために、
女王様は最後に残った光る砂を手にして、

「なにか願い事をして・・・」

と少年に言う女王様に対して、

主人公の少年が、
「わかんないや」と言うんですよ。

そうすると、女王さまは悲しい顔をして、

「それでは、国は生まれて来ないわ・・・もう二度と」と、言うんです。

「願い事はいくつ言えるの?」という少年に対して、

「いくつでも好きなだけ。
あなたがたくさん願い事をするほど、
前よりももっと素敵な国が生まれてきます。

って言うんです!!!!!

はあ・・・すごい。

ここで言う国っていうのは、
人間の夢と希望のかけらからできている「国」ですね。

わたしたちは欲張ってはいけないのか?

欲張ると痛い目に遭うとか、
夢や希望なんて、綺麗事なんじゃないか、
もっと現実的に生きた方がいいんじゃないかって、

大人になればなおさら、
思いがちな気がしているんですよね。
(わたしがそうでした。)

昔から大人は子供に夢を聞くけれど、
夢のない大人の方が多かったりする。

だから、夢を見られない子供が増えているんじゃないかとも思うんです。

小さな願いをたくさん叶えて、
夢や希望を描き続ける
っていうのは、
大人こそ子供に見せ続けて行くものなんじゃないかと思いました。

大人にこそ観てほしい

夢を諦めるとか、諦めないとかじゃなくて、
夢はずっと見続けて行くものなんだな、と。

夢とか希望って言葉自体、
ちょっと口にするのがはばかられるような、
そんな大人に観てみて欲しいなぁと改めて思いました。

そして、私自身も、今回気づいたようなことを忘れないように、
時々見かえしたいです。

また、いつか自分の子供と一緒に観られたらいいなと思う映画でした。