薬膳で「スープが多い」理由を細胞レベルで考えてみる〜生野菜を食べるのがベストではなくて?

我が家では、スープの登場率が結構高いです。

特に、疲れていて一人でごはん、なんてときは。
材料をほいほいと放り込んで、あとは煮るだけ・・・というスープをつくります。

家族も、ボーンブロスをベースとしたスープで、
随分元気になりましたので、
スープすごいなーと思っていました。

薬膳といえばスープ

薬膳料理でも、スープのレシピがとても多いですね。

炒めるとか、揚げるとかより、「煮る」調理方法が圧倒的に多いです。

もちろん、昔ながらの調理方法(油とか高級でしたからね)というのもあると思いますが、
他に何かありそうだなーと思ってはいたんです。

生食がいちばん栄養が取れる??

個人的に、いろいろな食事方法を勉強したり、実践したりしてきましたが、

野菜については、

「生野菜至上主義」

みたいな食事法もあったりして、
最初学んだ時には、
サラダ苦手族としては、それもしんどいなーと思っていたんです(笑

ところが薬膳では、

「生は冷える」

といいますし、
知識を得る過程で、

どっちやねん!!!

って思う人も多いかと・・・(笑

体感は「スープ」と言っている

とはいえ、わたしの身体には、
冬にサラダはつらくて、

「スープが食べたい」ってなるんです。
(このあたりは、人それぞれかと)

野菜スープの利点

薬膳の方が、私には合うのかな〜なんて思っていたんですが、
そこで出会ったのがこちらの本。

加熱すると、ビタミンが壊れてしまうと思われがちな「スープ」ですが、
実は加熱することで野菜の固い細胞壁が壊れ、栄養が外に出て吸収しやすくなるというのです。

ビタミンCは熱に弱い?

熱に弱いので、
ビタミンCを含む食材こそ生で!!というイメージが強いと思いますが、
これもまた、30分加熱しても60%は残っているそうです。

むしろ、生だとよく噛んだとしても
有効成分の90%以上が野菜の細胞の外に出て来ずに排出されてしまうとか。

つまりは、
純粋な成分としてのビタミンCを加熱した場合には、熱によって簡単に酸化されるため、
とても壊れやすいですが、

野菜などの食品に含まれているビタミンCは、
加熱によって、摂取・吸収しやすくなるということです。

もちろん、

茹でこぼす・水にさらす

といったことをすれば、
水や煮汁に含まれる成分は流れてしまいますから、
だからこそ丸ごと栄養をいただけるスープなのですよね。

茹でこぼされたり、変色を防止する処理がされていたりする
事前に調理されている食材ばかりを使うことは、

新型栄養失調の原因のひとつですから、
基本は、家で丸ごと生の食材から調理をする前提のお話になります。

ちなみに、このあたりは、
薬膳だと「茹でる」調理方法は体の熱を冷ますと言われている理由
ではないかと個人的に思います。

(ビタミン・ミネラルが減るので、エネルギーがつくりにくくなる、ミトコンドリアが働きにくくなるということかと)

カレーは素晴らしいスープ

つまりは野菜入りカレーは、理想的な発がん予防食!!
という内容もあり、うんうん!と頷きました(笑


渾身のポークカレー。

油やスパイスなど食材にこだわったスパイスカレーなら、
なおさらですね。

美味しいと感じる食べ方をする

身体に冷えが出やすい人などは、
サラダがきつかったりとか、

ミトコンドリアがうまく動いてないとか、
副腎疲労で体力がない人は、
もさもさしたサラダを大量に食べるのは、
きつかったりすると思います。

サラダにも、サラダの優れた点がたくさんありますが、

その時々の自分の体調に合った食事を選ぶことで、
美味しいと感じられるし、
それによって消化液が出て胃腸が動き出し、
食べたものを吸収することができます

「つらい」
「しんどい」

と思いながら、ごはんを食べると、
食事が嫌になってしまいますから。


これはカレー。

まずはたっぷりの栄養で身体を満たし、
それから、サラダやお肉をがっつり食べられるようになる!
みたいな段階が合って良いのかな〜と思っています。

自分に合う食事方法は自分が一番よくわかっているはずですから、
いろいろ試してみてくださいね。

今回ご紹介したこの本は、良い参考になると思います。