栄養療法をもっと広めたい!〜肝硬変にBCAA剤と夜食療法

やっと処方されました!
BCAA!!

ということで、父の病院で何度も何度も先生に打診していたBCAA。

今日の夜からやっと!やっと処方されました😂

病気のことって、なかなかデリケートですから、今まで病名も書いてこなかったのですが。
 
病院の対応を身を以て体験して、
「これは、もっと情報発信しなければ、ダメだ!」と思い、
 
具体的に情報を出していくことにしました。(父も理解してくれると思います。)
 
実際にそのやり方を選ぶかどうかは、ご本人とご家族次第ではありますが、
 
「どうして良いかわからない」
「病院の言う通りにしているしかない」
「これからどうなるか不安、怖い・・・」

というところから、病気のメカニズムを知って、
日々の過ごし方や心持ちが変わるだけでも、

見えない恐怖と戦わなくて済み、良い方向に進むのではないかと思うのです。

ひとりでも同じような境遇の方の希望になりますように・・・という気持ちで、書きたいと思います。

冒頭のBCAAについて。

BCAA(バリン・ロイシン・イソロイシン)といえば、筋トレ!

ってイメージだと思いますが、
実は肝臓の治療にも欠かせないのです。


 

父は、肝機能がかなり低下しているので、アミノ酸のバランスが崩れます。
(具体的には、バリン・ロイシン・イソロイシンが減少し、フェニルアラニン・チロシンが増加)

なぜなら、BCAAは肝臓がエネルギー源にしやすいエネルギーなので、弱っている肝臓は、BCAAを優先的に使うのです💡

BCAAは、解毒にも関わっているので、不足してしまうと、
肝性脳症といって、肝臓がアンモニアを解毒できなくなることから起こる脳の症状が出てしまったりします。

その重症度は人それぞれですが、
父は今回の入院の一週間前、脳梗塞のような症状(手の震え、文字が書けない)が早期にわかったので、
アンモニアを減らす対応をして、
一泊で退院となりました。

また、肝臓の働きが低下し、血液内のアルブミンが減少することで、
血管の浸透圧が下がり、血管から水分が漏れ出た結果、お腹に水がたまっていました。

この、アルブミンというのは、タンパク質の一種で、なぜ減少するのかといえば、
アルブミンは肝臓だけで作れられているので、肝機能が低下すると、合成ができなくなるのです。

肝臓のエネルギーであるBCAAをプラスしてあげることで、肝臓が少しでも働きやすくなるよう調整すれば、

アルブミンが作られやすくなり、腹水もたまりにくくなるはずなのです。

BCAAは個人で購入もできますが、処方薬は圧倒的にBCAAの含まれる量の桁が違うのです。

あと処方薬なら保険適用ですからね。

そんなわけで、一週間繰り返し先生に依頼したことで、やっと処方されました。
(時間かかりすぎですが・・・)

先生からしたら、アンモニアが増えたら、腹水が増えたら対処、というのが、普通らしい。

でも、QOLを上げるなら、日常のケアが大事なのです。

あとは、他の科との兼ね合いが〜みたいな感じで、
何も進まなかったので、総合的にケアするのって、まだまだ難しいのだと実感。

それでも、具体的に理由とともに伝え続けることで、ちゃんと形になったわけで。

あとは、夜食療法分割食も行なっています。

肝硬変になると、
本来、肝臓が蓄えているはずのグリコーゲンの貯蔵量が少ないことから、
要は、身体の中の栄養貯蓄が少ない状態になるのです。

そのため、食事のエネルギーを消費したあと、
身体が過度な栄養不足にならないようにするために、
あえて間食をするのです。

特に、夕食を食べてから朝食までの間は、
一番食事をしない時間が長いので、
肝臓に問題がない人にとっての12時間が、3日分くらいの絶食のような状態になるのです。

この負担が減ることで、寝ている時にもエネルギー不足を起こさないため、
身体の負担が減ります。

夜間低血糖なども起こしにくくなるので、
睡眠の質も上がりますね!

なるべくなら良質な糖質をとってもらおうと、
葛粉と野菜(かぶ、じゃがいも、かぼちゃなど)にペプチドスープを加えてポタージュを作ったり、
甘酒と寒天でプリンを作ったり、
ストレートジュースでゼリーを作ったり・・・

水分制限の他、SIBO対策など、
カリウムやリンなど、さまざまな栄養制限があるものの、母といろいろ工夫しています。

SIBOについてはこちら

あぁ、栄養療法をもっと広めたい。

わたしももっと勉強しよう!!
そして、情報発信をちゃんとして行こう!と改めて思ったわけです。

ちなみに・・・

筋肉少ないとか、肝機能弱ってる人は、
糖質制限やMEC食をやみくもにやったら、体調崩しますけど、
そのあたりの意味を理解するには、今日書いた内容が役に立ちますよん。

添加物とりすぎ、
お酒飲みすぎ、
油取りすぎ、
薬飲みすぎ、
甘いもの食べ過ぎ、
ストレス多すぎ・・・

などなどで、肝機能低下している人、
カウンセリングしていると結構多いので、注意が必要ですね!!

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