前回の記事では、わたしが日頃からやっている、
基本的なケアが花粉症に有益だということを書きました。
花粉症卒業しました①〜◯と◯◯のケアで花粉症と風邪と無縁の生活に!まずはここから。
今回は、ちょこっと上級編。
足りない栄養を補給するという視点で見ていきたいと思います。
ビタミンDはマスト
ビタミンDの重要性は、栄養療法を学ぶまで、全く知りませんでした。
でも、ビタミンDって免疫いい感じで働かせるようにサポートしてくれるんです。
(すごいざっくりした言い方だけど、その通りなんだよね。)
本来、ビタミンDは、日光を浴びれば皮膚で作れるんですけどね、
日本人は日光をほとんど浴びてない。
日光は、すっかりお肌の敵にされてしまってるから、
ただでさえ屋内にいるのに、
外に出る時も、日焼け止めに日傘に・・・
ほぼまったく日光を浴びない人も多いかも。
その結果、日本人の8割はビタミンD不足なんです。
日焼けが嫌なら、
せめて手のひらだけでも日に当てると良いですよ。
日には焼けないから。
日光浴も大事ですが、
食事でも補給できますよ。
干し椎茸とか、鮭も優秀ですが、
黒きくらげはかなり優秀。
さすが薬膳の食材だけあるな、という感じです。
(地味だけど、薬膳講座でよく使う。)
食事だけだと足りないので、わたしはサプリも使っています。
Now Foods, ビタミンD-3、2,000 IU、240ソフトゲル
大事なのは、サプリや食事で摂取したとしても、
吸収できているかどうか。
ビタミンDは脂溶性ビタミンなので、
サプリも、こんな感じで油の中に入ってますね。
脂肪を吸収できないと、ビタミンDも吸収できないんです。
(ビタミンDサプリが効かないのはこれ。)
ビタミンDの血中濃度がどれくらいか?は、
血液検査で測れるので、
気になった方は測ってみると良いですよ。
この、新型ウイルスの流行で、
ビタミンDの重要性が叫ばれるようになってきました。
これからますます、ビタミンDは重要だと言われるようになってくると思います。
鉄が不足していると症状が出やすい
鉄が体内で不足していると、粘膜が弱くなるんです。
だから、普段はなんとか持ちこたえていたとしても、
屋根が穴だらけなので台風だと雨漏りしちゃうみたいなイメージでしょうか。
風邪ひきやすい人とかは、気にしたほうが良いかも。
鉄不足の指標としては、
Hgb(ヘモグロビン)>12.0g/dl
Ferritinフェリチン>30ng/ml
という感じ。
でも、炎症があると数値が上がったりもするので、
そこはちょっと注意が必要です。
Hgbは、普段の健康診断などでもわかりますが、
フェリチンの値は出てこないので、
鉄不足がありそうな人は、フェリチンの値も調べてもらうと良いかもしれません。
腸内環境が悪いと、
鉄を吸収できなくなるので、
鉄不足になりやすいという面も持っています。
腸内環境が悪い時に、
鉄サプリなどで鉄を補給しても、
さらに腸内環境が荒れてしまうので、安易にサプリで摂るのはおすすめしません。
まずは、腸内環境改善から。
その上で、鉄がたっぷり含まれている食材(レバーとかね)を食べていきましょう。
亜鉛不足も粘膜を弱らせる
亜鉛は鉄と同様に、強い粘膜を作るために重要な栄養素です。
亜鉛が不足すると、味覚障害が起きるのは有名ですね。
ジャンクフードばかり食べているひとが、普通の味の食事が美味しく感じないのも、
軽い味覚障害です。
亜鉛は、牡蠣やレバー、卵などの食材からも摂れるので、
食事で意識するのはもちろんなのですが、
亜鉛と銅は、拮抗するミネラルなので、
銅が過剰になると、亜鉛が不足するという性質があります。
普段から銅がたくさん含まれているチョコレートやナッツを食べ過ぎている方は注意です。
さらには、
・アルコールの飲み過ぎ
・ストレス過多
・加工食品の食べ過ぎ
・有害金属(歯にアマルガムの詰め物、マグロ食べ過ぎ)
・農薬や環境ホルモン
などでも、亜鉛は不足しますので、注意しましょう。
亜鉛不足の人はイライラしやすいという特徴もありますので、
思い当たる方は、これもまた血液検査で血清亜鉛をチェックしてみても良いですね。
わたしは、サプリも時々使います。
Now Foods, L-OptiZinc、30 mg、植物性カプセル 100粒
Amazonからも買えます。
胃腸弱い人には、空腹時だと効いちゃう(気持ち悪くなる)ので、注意。
わたしは、そんなに胃腸弱くないけど、これはダメなんで食後マストです。
まとめ
栄養って奥深くて、
いろんなところで、いろんな役割をしています。
ビタミンDも、鉄も、亜鉛も、今日お伝えした働きは、ほんの一部。
全部がうまいこと働いて、
花粉症とか、風邪とかから私たちの身体を守ってくれているんですね。
複合的に身体に影響を及ぼすので、
多過ぎても、足りな過ぎても、不調の原因になります。
結局は、バランスよく体内に存在することが大事です。
とはいえ、バランスよくってどういうこと?
と思われると思いますが、
そんな栄養のバランス状態を推測していくのが分子栄養学。
だから、いろんな不調の原因が自分でわかったりして、面白い。
その面白さを、色々な形でお伝えしていきたいと思います。