にんじんを清水の舞台から飛び降りるつもりで買ったあの頃

昨日の続きというか、
もう少し掘り下げて、あの頃のこと(といっても4年前ですがw)を思い出してみました♪

栄養学ではない食の本で、わたしが最初に読んだ本、
内海聡氏の「医者いらずの食」にこんなことが書いてあったんです。

「まず、現在日本人が食べているものはカス同然であるということを、皆さんは知っているだろうか?」とw

いや、知らんしw
誰も教えてくれなかったし!!

食品の栄養価の目安は、文部科学省が公開している「日本食品標準成分表」を見ればわかる、とのことで、
現代の野菜に含まれるビタミンは種類にもよるけど30年前の20~50%になってるそうなのです。

トマトなんかは、特に顕著で、
1950年と比べると、ビタミンCは50年前の2分の1、鉄分はなんと25分の1なんだとか・・・

原因は、野菜が育つ土壌の変化や、農薬、品種改良とのことだったけど、
もしだとしたら・・・

有機野菜とか、無農薬野菜って、わたしがこれまで食べてた野菜とどう違うんだろう?
スーパーのものでも十分美味しかったけどな・・・

そんな思いで、買い物に行ってみたんです。

 

スーパーの片隅にある、オーガニックのコーナーで、
普段100円で袋にいっぱい入ってるのを買ってるニンジンが2本350円とかで売ってて・・・

わぁ!高い!!
って思ったんだけど、
「食べてみなきゃわからない!」
「わたしのために買ってあげよう」
って、めちゃくちゃ思い切って買ったんです。

もう、清水の舞台から飛び降りる覚悟ですよwww

それで、ドキドキしながら帰って、
そのニンジンを調理してみたら…もう、切った瞬間から色が全然違う!!

細胞がぎっちり詰まってて、なんだか濃い!
料理前から、香りもする!

もうね、それに驚いちゃって…
食べてみたら、味も全然違って…

「わぁ!これがニンジンなんだ!!」って、感動したんです。

で、そのニンジンは「ありがとう」って気持ちを込めて大事に大事に使ったんです。
料理も少しずつ楽しくなってきて。

その時、ふと気付いたんですよね。
それまで、安売りで買った野菜を冷蔵庫の中で腐らせたりしていたことを。

「あぁ!!本当に買いたいものを買って大事に使うって幸せなんだなぁ…」って気付いて…

そのあとは、ちょっと良い玉ねぎを買ったら、切る段階から全然違ってびっくりしたり…もうね、細胞が元気な感じがするの!

そうやって、調味料とか、あれこれ変えて行くと、いちいち感動するわけです。

「なにこれ!!こんなに美味しいものをわたしは今まで知らなかったんだ!!」って。
それが、楽しくて楽しくて。

それと同時に、ほとんど使わずに飽きてしまったドレッシングとか、
ダメにしちゃった〜のタレ、みたいなもののことも思い出すんです。

「ちっとも豊かじゃなかったのは自分のせいだな」って。

自分のこともそうだけど、なにひとつ大事にできていなかったなぁって。

自分で選ぶということをせずに、
うまくいかないことを、無意識で誰かのせいにしてた気がする。

とりあえずファストフードをお腹に入れて、肌荒れに悩んだり、
高いものと安いものがあれば、迷わず安いものを買ってるのにお金が足りなかったり。

そうやって知らないうちに、お金もエネルギーも浪費して
「しんどいよう」って言ってた気がする。

本当は全部自分で選ぶことができるのに。

自分のこともひとつずつもっと大事にしようそんな風に思いました。


photo by鈴木香那枝

それからです。
人生が大きく変わり始めたのは。

そうして、根っからのグルメで自然なご飯が好きな夫と出会い、
とっても大事にしてもらい、結婚することになったのも・・・

もしかしたら、「食」をきっかけに、
自分を大事にするようになったからなのかも?
なんて思っています。

自分を大事にしていると、
人からも大事にしてもらえる。

まさに、そんな循環ができたんだと思っています。

だからね・・・
まずは手に入りやすい有機栽培やもし売ってたら無農薬栽培、自然栽培のにんじんを買ってみてね。