小笠原 父島の旅【2日目】USKコーヒー&風土の家TETSUYAさんへ

竹芝を出航してから12時間ほど…

どんどん揺れが激しくなり、
夜中は、めちゃくちゃ船が揺れて、
ベッドに寝ていても、身体がぐらぐらゆすられます…

ドゴーン!!
ドゴーン!!!

と大きな音もして、
結構怖いし何度も目が覚める…

こ、これは…しんどい!!

22時に消灯後も、
何度も目が覚めるけど、
まだ0時…

まだ2時…

という感じ…

なんとも、寝ていられない感じなのです…
(たぶん、この時点で夜間低血糖っぽかったなー)

5時には起きて、
船内を歩くものの、
これまた、歩くのがままならないくらいめちゃくちゃ揺れている…

でも、日の出は見たいなぁ…と、
デッキに出ます。

6階のデッキに出ると、
波飛沫がばっしゃばっしゃと!!

でも、なんとか7階まで上がると、
綺麗な空が見えるように!!

寝てるかと思っていたむねぴと、
デッキで遭遇。

ふたりとも、
同じことを考えているのが面白い。

雲は少しあるけれど、
本当に綺麗な朝焼けと、

雲のせいで少し遅れた日の出に感動しました。

風が強いので、
船の中へ。

そこからです…

もう、一気に船酔い…

24時間効くはずの、
酔い止め薬(アネロンニスキャップ)が切れたのか、

胃がムカムカ…

そこから酔い止めを飲んだけど、
その酔い止めも吐いちゃう…

たぶん血糖値も下がってたと思うんですけど、
こうなると、もう何も食べられない…

そんなこんなで、しんどい…となってたら、

むねぴが、
アセロラドリンクを買ってきてくれて、
ちびちび飲んで、かなり楽になりました!

しばらく横になってましたが、

「風に当たると、
嘘のように船酔いが軽くなる」

と聞いてたので、
ふたたびデッキへ。

空気がずいぶんと暖かく湿った感じになっています。

そこで、
しばらく、船と一緒に飛んでいる、
カツオドリという海鳥がハントする様子を見ていたら、
なんだか本当に楽になってきました。

強風の中を風に乗っている様子がたまりません…
(顔はあまり可愛くないがw)

どうやら、船が通ることで飛び出すトビウオを狙っているらしい…

そこからは、
船の中で、やっぱりしんどそうなむねぴも誘い、
ずーっとデッキにいましたw

大丈夫かな…と思って、
部屋に入るとやっぱりダメなのでw

でも、綺麗な空や海、
カツオドリは何時間でも見てられる…

朝ごはんは、
レストランには食べに行けなかったけど、

しばらくして持っていってた、
オートミールバーはデッキで食べられました。

いろんなものを持っていっておくとよさそう!

そんなこんなで、
海鳥を見ていると、

「シュッ!」と水が上がったように見えました!

「マッコウだ!」と、
たまたま居合わせたガイドさん。

そう、マッコウクジラが現れたのです。

わたしは、座っていたので、
残念ながら、潮を吹いたのしか見られず…

クジラももっとよく見たいなぁ…

そんなこんなで、デッキで過ごしていると、
いよいよ島が見えてきます!

最初に、聟島(むこじま)列島が見え、
次に父島列島。

携帯の電波が少しだけ入り始め…

そここらしばらくすると、

いよいよ父島に到着です!!

やっっっっっと!!着いたーー!!

荷物を整理して、
外に出ると…

たくさんのお出迎えが!!!

降りていったら、
笑顔で近寄ってくる人が…

空さんだ!!!


(この写真は、空さん撮影。)

嬉しくなってハグ!

本当に父島に来ましたよw
(島に来たい、と言ってから、
実際に来るまでが早い!と言われたけど、確かにw)

お出迎えって、うれしいですねー!

気候は、気温29度、湿度80%くらい。

これが、だいたい秋の気候なんだそうな。
(つまり、爽やかになってきていても、湿度80%ってこと!w)

今回宿泊する宿「風土の家 TETSUYA」さんも迎えに来てくださっていて、
大きな荷物を預けて、港近くでランチをすることに。

まだ、船酔いが少し残ってて、
ぼーっとしている私たちw

あとは日差しの強さにも少しやられ気味…

ランチをやっているお店もまだ限られていたので、少し歩いてから、
また一番港に近い「Heart Rock Cafe」に戻りました。

わたしは、名物の「サメバーガー」を…

むねぴは、「タコライス」

「ばんじゃくろ茶」というのがあって、
何かと思ったら「グァバ茶」でした!

テラス席でのんびり…

というか、ぐったり…w

ちなみに…
肝心のサメバーガーは、
「これが…サメなのか…??」という感じで、

あっさりしていて、
食感も鶏むね肉って感じでした!

「チキンバーガーですよ」と言われたら、
わからない自信がありますw

さて、少し休憩したら、
宿の方が迎えに来てくれます。

風土の家 TETSUYA」さんに、
私たちと一緒に泊まる親子と、一緒に宿に向かいます。

後で知ったのですが、
TETSUYAさんがあるエリアは、
「山」エリアと呼ばれていて、

確かに言われてみれば「山」がある…

でも、山がある地域の私の感覚では、

低めの山なのと、岩山に独特の植物が生えている感じなので、
「山?」って感じですw

トンネルや坂道を抜け、
空さんの経営する「USKコーヒー」を通り過ぎると「風土の家TETSUYA」さんがありました。

周りには、ほとんど何もなく、とても静かな場所です。

「山」エリアではありつつも、川もあるし、徒歩10分で海にも出られる素敵なところ。

チェックインすると、
お部屋に案内していただきます。

お料理自慢のお宿ですが、自炊できるようにキッチンも整っています。
(家電が全部バルミューダ!)

お風呂は、露天風呂がお部屋についています!


(お風呂から見える風景)

洗濯機があるのもありがたい。
(これは、荷物が少なくて良いので、めちゃくちゃ助かりました!)

2階に上がった寝室も、
おしゃれな室内にテンションも上がります。

跳ね上げ扉が不思議!

くたくたなむねぴは、
ソファでうとうとした後に、
ベッドに横になり、そのまま寝てしまいましたw

わたしは、この時には割と元気だったので、
あちこち写真を撮ったり…

このとき、キッチンの冷蔵庫に島レモンケーキアイスの月桃茶をサービスで置いていただいているのに気づき、
あとで食べるのが楽しみになりました!

なぜなら、レモンケーキが無添加でとてもおいしそうだったからです。

翌日いただきましたが、本当においしかったです!!
(お土産に買って帰りたいくらいだったw)

1時間もすると、飽きてきたので、
USKコーヒーに行きたくて、
むねぴを起こします。

徒歩で5分くらい。

寝起きのむねぴと一緒に向かうと…

素敵な空間が広がっています!

ナチュラルテイストなテラス席は、
ちょうどよく日影が作ってあり、
居心地が良いです。

放し飼いされている鶏たちが、
自由に鳴いたり、虫を探しているのを横目に…

BGMも鶏たちの声を聞きつつ…

「ボニンアイランドコーヒー」をいただきます。
(今あるコーヒーは、今年はもう残り少ないらしく、とても貴重!!)

私はアイスコーヒーをいただきましたが、
とても美味しく感動…!

コクも旨みもありつつも角がない爽やかさもあるので、さらさらと飲める。

父島で採れたコーヒーを父島でいただくって、
最高ですね!!

この気候が、アクセントになって、
香りとともにおいしさが染み渡る感じがしました。

島チョコバナナケーキもいただきましたが、コーヒーに合ってて美味でした。
(むねぴが頼んだ、パッションパンナコッタもおいしかった!)

カフェのお席から手が届くようなところにも
コーヒーチェリーが熟していて、
「わぁ!!」となります。

カフェのんびりしていると、
コーヒー農園をされてるユースケさんが!

東京で5月にお会いして以来なので、
お久しぶりです。

コーヒーを飲み終えてから、
カフェ近くの農園を案内していただきました。

最初にコーヒーを育て始めた畑らしく、
たくさんのコーヒーの木があります。

コーヒーの豆は一気に熟すわけではなく、
熟した実から収穫していきます。

完熟してから収穫することで、
美味しいコーヒーになるので、見極めが大切です。

生のコーヒーチェリーを見る機会は、
めちゃくちゃ貴重なのでうれしい。

完熟したコーヒーチェリーは、
国の天然記念物でもある「オガサワラオオコウモリ」が狙っているらしく、
収穫はコウモリとの戦いです。

コーヒーチェリーの美味しさを覚えてしまったというオオコウモリは、
本当に大きくて、だいたい猫くらい!

こんなのに完熟したそばから食べられたら、大変です。

オオコウモリは、チェリーを食べたら、
肝心のコーヒー豆はペッと吐き出してあるので、
その豆が葉っぱに落ちていたりします。

ほんのり辛い、唐辛子水を作って
それを撒くことでコウモリ対策をされてました。

すでに収穫済みのコーヒーチェリーが
干してあります。

日が経つと、
どんどん黒い感じになっていくのですね。

芳しい香りがほのかにしてきます。

「食べてみますか?」とユースケさん。

そう、生のコーヒーチェリーを食べてみたかったのです。

まず、むねぴが完熟した豆を見つけて食べてみると、

「甘い!こりゃコウモリも食べたくなるわ!」と。

わたしも完熟しているだろうチェリーを食べてみました!!

中からコーヒー豆が2粒出てきて感動!!

これがコーヒーになるのかー!

でも、そこまで甘いって感じはせず…
(後ほど、リベンジしようと誓いますw)

さらに奥の畑に…

木が生い茂る中をこうやって進んで、
手作業で完熟豆を摘んでいくのは、
そりゃあもう大変です。

(わたしのような素人だと、
完熟しきっていない豆を選んでしまうし…)

いやーーーー収穫期の忙しい中、
貴重すぎる経験をしました!!

一度、お宿に戻った後は、
空さんがサンセットを見に連れて行ってくれました!!

海岸が素敵…

のんびり夕陽を見る機会なんて、
都会では本当にないから、
時間の使い方が贅沢ですね…

波の音と夕陽が素敵だったなぁ…

そして、
石蹴りに夢中な息子さんが可愛かった…

宿まで送ってもらう帰り道、

「あ!コウモリ!!」

と息子さんが教えてくれます。

見上げると、
カラスのように飛び交うコウモリ!!

えーーー!!!こんなふうに、オオコウモリっているんだ!!!と驚きw

一時は絶滅したと言われていたコウモリ。

コーヒーを作る側からしたら、
大変な敵だけど、

彼らからしたら、
一生懸命生きてるんだなーと思ったり…

この時、
空さんにいただいた、手作りのオートミールバー!

バナナとオートミールでおいしくて、
すぐに味見してしまったwww

そうしてお宿に戻ると…

楽しみにしていた夕食の時間です。

お食事がとにかくおいしい、
と空さんから聞いて速攻で予約したお宿。

わくわく…

夕食は、島懐石。

ドリンクも、
父島ならではのメニューがいろいろあって、
わたしは島モヒートをたのみました。

うん。さっぱりしていておいしい!!

前菜から、見たことのないお料理!

「はるたまのゼリー寄せ かにあんかけ」

食べたことのない食感!!

え〜おもしろいし、おいしい!!!

「地魚の刺身盛り合わせ」は、
めばち鮪、おなが鯛

これまた美味しい…

お椀は、
「父島産ばらはたと茄子のみぞれ煮」

全部美味しい…

お出汁のお味も繊細で上品で、
染み渡る美味しさ…

揚げ物は、
「父島産めじまぐろのつみれ大葉巻き揚げ」

これもまた、
熱々のサクサクで、揚げ物なのに軽くて香りもよく、
たまらない美味しさでした…

メインの「豚肩ロースの島塩やわらか煮」も、

お箸で切れる柔らかさの肩ロースに、
島塩のまろやかな塩味が絶妙でした…

ごはんの炊き加減も最高だし、
デザートもさっぱり最高…

ゆったりした雰囲気の中でいただく夕食は、
旅の疲れをじんわり癒してくれました…

「これは…最高のお宿に泊まってしまったのでは???」

と、感じる父島1日目の夕ご飯。

毎日の朝夕ごはんが楽しみすぎます!!!!

お部屋に戻り、
お風呂を沸かそうとドアを開けると…

サーーーーーーっと何かが動いた!!

最初めちゃくちゃ警戒したんですがw

ヤモリでしたw

気づくと、
お部屋の中にも小指の先くらいの大きさの子が…

可愛い…けど、ビビるやんwww

ここから、
ヤモリたちとの生活がスタートしますw

が、後でひと騒動ありますwww

そんなこんなで、
旅行2日目も終了!!!

疲れて22時には就寝しました!