思春期のあるとき・・・
大して親しくもない顔見知り程度のおじさん(内心はオヤジ呼ばわりしてるけどねっw)に、
「おぉ!背高いね!!何センチあんの??」
と聞かれたから、
「165cmです」
と普通に答えたら、(ちなみに今は169cm)
「おぉ!おじさんとあんまり変わんねえな!!女でそんなにでけぇのは和田アキ子みてぇだな!!!!ハハハ!!!」
と笑って去っていった・・・
その時のわたしの心境といったらw
思い出すだけで不憫であるw
自分の背がどんどん伸びていくのを、
ただでさえ脅威に思っていたわたしは、
「和田アキ子!!!大きい!怖い!・・・かわいくない・・・( ;∀;)」
という具合に脳内変換され、
「わたしは可愛くないし、可愛くなれない。」
そんな悲しみのどん底に落とされたのです。
(別に、和田アキ子さんが嫌いなわけじゃありませんwあくまでも当時の私の中での脳内変換。・・・でも、アッコさんごめんなさいw)
その先も身長が伸び続けたわたし。
背が高いからといってスポーツができるわけでもなく、
特別スタイルが良いわけでもなく、
フォークダンスでは男子に嫌がられ、
なんなら着る服の袖はみんな短い、
履く靴がない・・・
「あぁ、わたしは一生可愛いって言われることなんてないんだろうな」と、
背が高いことのデメリットしか感じずに生きてきたわけですw
俗にいう、「コンプレックス」ってやつですね。
ところが。
気づけば今は、自分の身長は気にならなくなったんです。
むしろ、メリットと感じることが増えてきていたりします。
パンツはお直しなしで買えるし、
わたしくらい身長がないと似合わない服と出会うことが多くなってきたり。
「背が高くて素敵だね!!」って言われることの方が増えてきた。
「コンプレックスを克服しよう!!!」
なんて思ったことは一度もなくて。
やってきたことといえば、
「自分を好きでいられる選択」をしてきただけでした。
これにチャレンジするのとしないの、どっちの自分が好き??
ここで妥協するのとしないの、どっちの自分が好き??
ここで嫌だと言うのと言わないの、どっちの自分が好き??
そんなことの積み重ねでした。
photo by 鈴木香那枝
わたしの基本の性質は怠惰だからw
やらないならやらないことをきちんと選択することも大事だと思っていますし、
チャレンジしてよかったこともよくなかったことも、半々くらいであります。
だけど、
結果はどっちにせよ、そんな選択をしている自分が好きだから、
もう良いのです。
それに・・・
似合う服も似合わない服も、同じくらいあると思うんですけど、
似合わなくても気にならなくなったし、
背が大きいことを言われても、
「褒められている」と受け取るようになった、という私側の問題なんですよね。
(もしかしたら、冒頭の親父も褒めたつもりなのかもしれないしねwww)
ちなみにですけど、
わたしのコンプレックスを上げたら、ほんとキリがないのですよwww
鼻の下には、小学生の頃に怪我したあとがしっかり残ってるし、
歯並びは昔から褒められたものじゃないし(これは絶対直すけどw)、
肌も高校生の頃からひどい肌荒れに悩んでいたから、跡が残っているし、
大きい足もほんと靴がなくていつも困るし、
もうきりがない。
(かつてはここに、ぽっこりお腹とか、二重アゴとか、太い二の腕とか、さらにたくさんあったw)
ひとにバレないように、
写真では笑わないように、
いかに厚塗りで顔をつくるかとか、
いっっっつも考えてたのです。
でも、今は驚くほど気にならない。
毎日美味しいごはんを食べて、
自分を好きでいられる過ごし方をしていたら、
コンプレックスはどうでもよくなるのです。
むしろ、コンプレックスのことを考えている暇がないのですからw
コンプレックスは克服しなくても、
気にならなくなれば良いのです。
ほら、太ってるのが嫌なら痩せたらいいけど、
身長は低くできないしねw