ファスティング(断食)で具合が悪くなるのはなぜ?❷頭痛・胃のムカムカ・動悸・だるい

7日間の薬膳ファスティングを終えて2日目。

回復食を楽しむ日々です!

いろいろ食べたくなって困る・・・

まぁ、回復食の詳細は、
また改めて記事にするとして。

ファスティングは、やり方・体調次第では、
さまざまな体調不良を起こす可能性があります。

こちらにも書きましたが、

ファスティング(断食)で具合が悪くなるのはなぜ?❶ふらふらする・気持ち悪い〜副腎疲労の人がラクにファスティングするコツ

やはり、その人の状態によって、
気をつけなければならないことがあります。

今回は、そうはいっても、
ファスティング中に、

「こんな不調が出てきたらどうしたらよい?」

というお話をしたいと思います。

ファスティング中に頭が痛い

ファスティング中、頭痛がひどいという場合。

準備食でカフェイン抜きができていないケースがほとんどです。

カフェインは、
その量と、個人の耐性にもよりますが、

急にやめることで、離脱症状としての頭痛を引き起こすことがあります。

特に、副腎疲労があって、
血糖値を上げるのをカフェインに頼っている人は特にです。
(朝や夕方、コーヒーを飲まないと眠気が覚めない、やる気が出ないなど。)

カフェインは、コーヒーだけでなく、

エナジードリンク、栄養ドリンク、紅茶、ほうじ茶、烏龍茶、緑茶、番茶、玄米茶、抹茶、ジャスミンティー、マテ茶、ココア、チョコレートなどなど・・・

様々なものに含まれています。

大事なのは、ファスティング中に辛い思いをしなくて済むように、
準備食期間までにカフェインを抜いておくことです。

わたしが、カフェインにがっつり頼っているような方をサポートする場合には、
ファスティングする1週間前の週末に抜いていただくことをおすすめしています。

コーヒーではなく、
ノンカフェインの飲み物に変えていただきます。
(あずき茶やたんぽぽコーヒーは、鉄分もあるから貧血予防になりますね。)

仕事に影響が少なく、
仮に頭痛があっても、自宅で対処ができるからです。

個人的には、
あずき茶や黒豆茶、ラズベリーリーフティー、びわの葉茶などがおすすめ。

あずき茶好きです。貧血予防にも。

香ばしい黒豆茶。

ほんのり甘くて好き。

一番味が好きなのはこれ。

ひどい方の中には、頭が割れるほどの頭痛や吐き気が出るというケースも。

無理しすぎず、
少しずつカフェインの量を減らしたり、
血糖値の安定を測るのが負担が少ないですね。

最悪の場合、ほんの少しのカフェインを摂ることで、
頭痛が治るケースがありますので(離脱症状が和らぐ)、
あまりにひどい場合は、そうするのも対処法のひとつです。
(コーヒーではなく、カフェインの少ないほうじ茶などを使いましょう。)

ファスティング中に胃がムカムカする・動悸がする・だるい

ファスティングしていて、
胃がムカムカしたりして、気持ち悪い・・・

そのようなケースで考えられるのは、低血糖です。

副腎疲労がある場合、
特に、朝起きた時に、胃がむかむかして動悸がするような時は、
夜間低血糖を起こしているケースが多いです。

副腎疲労についてはこちら。
↓↓↓↓↓↓↓
それって副腎疲労かもよ?〜意外と知られていない「こころとからだの関係性」

夜間低血糖というのは、
本来は、ホルモンの働きで寝ている間の血糖値が下がらないように保つことができるのですが、
副腎疲労があったりすると、それができなくて、
血糖値が下がってしまうことを言います。

ファスティング中は、糖の摂取量が少なく、

低血糖は生命の危機ですから、
脳はアドレナリンを出して、心拍を上げ、血管を収縮し、
なんとか血糖値を上げようとします。

その結果、交感神経が優位になり、
寝ている間であっても、この表のような状態になります。

これによって動悸が起きます。
(さらに身体に力が入って、食いしばりや肩こり腰痛などに繋がるケースも)

また、ファスティング中は、
グルカゴンや副腎皮質刺激ホルモンにより脂肪が分解され、
脂肪酸とグリセリンになります。

脂肪酸は肝臓でケトン体に変換され、
筋肉や脳でのエネルギー源として使用されます。

その結果、ケトン体の血中濃度が増えることから、
胃のむかつきや吐き気などが加わることが多いです。

このような症状が起きた時には、
しっかりと薄めた酵素ドリンクをゆっくり補給するようにしましょう。
(一気に飲んでしまったり、濃いドリンクを飲んだりすると、血糖値が乱高下するので要注意です。)

夜中に目が覚めてしまった時にも、
そのまま寝てしまわずに、
酵素ドリンクを少し飲んでから寝ることをおすすめします。

それでもよくならない時は?

お伝えした対処方法をしてみても、
なかなかよくならない時には、脱水症状の可能性もあります。

ファスティング中、水分をたくさん摂ることが大事なので、
普段より意識をして摂っている方が多いですが、
中には塩分補給を忘れてしまって、脱水症状が出てしまっているケースもあるのです。

そんなときは、
熱中症予防と同じような対応をします。

つまり、
塩と水です。

塩に関しては、以下がおすすめです。

あとは、後からお水をゆっくり飲みましょう。

最後に

ファスティングは、体調が良いひとにとっては、
とても快適で多少の無理をしても問題がないものです。

ただ、すでに何かしらの体調不良(未病)があって、
ファスティングで体質改善したい!というような方の場合には、以上のようなことがある可能性があるので、
十分に注意が必要です。

特にはじめてファスティングをする場合、
「不安」もつきもの。

この「不安」が、ストレスとなり、
体調不良や副腎疲労の悪化につながるおそれもあります。

ストレスで胃腸が動かなければ、せっかくファスティングしても、
十分なデトックスができませんから、効果も半減

中には、ひどい貧血があるのに無理にファスティングをして、
悪化させてしまうケースも・・・

そのため、最初のファスティングは、
本当の意味で健康的なファスティングをするために、
少なくとも、知識と経験のあるプロのサポートを受けることをおすすめします。